プレイボーイ×天然な幼なじみ
バスが来て、クラスごとに乗り込む。
梨桜の座席は俺と通路を挟んで隣だった。梨桜の隣に座っているのは、美穂。よかった、蓮とか幸也じゃなくて。
俺はホッとした。
「ポッキーいる?」
美穂が、梨桜に聞いているのが聞こえた。
「うん」
梨桜が笑顔で。その笑顔がかわいい。笑顔のまま、梨桜が後ろにいる蓮と幸也に声をかけた。
その笑顔を俺以外の男に見せるのが、気に食わなかった。
俺だけが梨桜の笑顔を見ていたいのに。
幸也も蓮も、頬を赤くしている。
「……」
俺の隣は、修哉ってヤツ。このクラスで、唯一梨桜に興味を持たない男子。授業は一度聴いたらわかるから、とか言ってて、学年一の秀才だ。