プレイボーイ×天然な幼なじみ




「佳主馬くんに、キスされたの!?」

 私は頷く。あんまり嬉しくないけど。

「いいなぁ!!」

 美穂はいいなぁ、を繰り返しながら、ベッドに倒れこみ、枕を抱きかかえてゴロンゴロンと動き回る。

 目、まわらないのかな?

 そのとき、ドアをノックする音が聞こえた。

「はぁい!?」

 美穂がベッドから起き上がる。

 枕を所定の位置に戻して、

「どちら様ぁ?加奈子ぉ?」

 加奈子っていうのは、私たち三班のもう一人の女子。

「佳主馬だけど」

 美穂が、顔を赤くした。か、佳主馬くんがお迎えに来てくれたの!?



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