プレイボーイ×天然な幼なじみ
梨桜SIDE
勉強会は夕食後の食堂で行われた。
私と佳主馬くんは食堂の窓際の席に座った。
「梨桜、わからないことあったら、聞けよ」
佳主馬くんが言う。佳主馬くんは学年で四位の成績だから、頭がいい。
ちなみに私は、三十位。真ん中より上だし、だいぶ成績は上だと美穂は言う。美穂は六十位なんだって。
約半分ってところかな?
「うん」
私が頷くと、佳主馬くんはニカッと笑った。
「そういえば、梨桜は白馬の王子様に迎えに来てもらうのが夢だったっけ?」