プレイボーイ×天然な幼なじみ
自由時間までかぶるなんて、どんなけだよ。
俺は肩を落とした。
「…どうしたの?体調悪い?」
麗に顔を覗き込まれる。
「梨桜のこと好きなのはわかるけど、諦めたら?あなたには興味ないみたいだし。いつまでも好きでいたって、ストーカー行為だよ」
そんなこと、分かってる。
だけど、梨桜のことはどうしても諦められなかった。
俺は、佳主馬と梨桜を見ないようにして、朝食を口に運んだ。
「…梨桜は佳主馬のことが好きみたいね」
俺は何も言わない。
昔から、佳主馬とはライバルだった。勉強も運動も、恋も。
まさか俺が恋で負けるなんて、思わなかった。