プレイボーイ×天然な幼なじみ



 佳主馬くんの奢りで、イチゴ味のかき氷を買ってもらった。

 かき氷を食べながら歩いてると、前に麗さんがいた。

「あ、麗さん…」

 麗さんは、一人だった。

「梨桜、次は何買ってほしい?」

 佳主馬くんが聞いてくる。

「う〰〰〰ん…」

「じゃあ、わかった!俺が何か選んで買ってくるよ。ここで待ってて!」

 佳主馬くんがそう言って、走り去って行った。

 その場に、私と麗さんだけが残された。

 広場に二人だけって、いづらい。

「……」

 私は無言を決め込んだ。

「ねえ」

 麗さんが口を開く。


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