プレイボーイ×天然な幼なじみ



「はい?」

 思わず、口を開く。

「…龍太のことどう思ってるの?」

 単刀直入に聞かれた。

「幼なじみ、かなぁ」

 私が言うと、麗さんは鼻を鳴らして、

「じゃあ、私がもらっていい?」

 そう言った。

 一瞬、何のことかわからなくて、

「え?」

 麗さんは私に詰め寄ってきた。

「だから、私が龍太の女になるってこと!」

 麗さんが…!?

「言っとくけど、私たち、キスしたから」

 その言葉に、驚いた。頭を鈍器で殴られたような衝撃が心に響いた。


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