プレイボーイ×天然な幼なじみ
俺は右手を振り上げた。
佳主馬と梨桜の唇が重なる直前、俺の平手打ちを決めた。
「梨桜にっ、何してやがるんだ!」
俺が叫ぶと、
「邪魔するな!」
佳主馬が梨桜を抱き寄せた。
「オマエこそ、俺の女とってんじゃねェぞ!?」
俺が言ったときだ。
「ねぇ、早く行こ?」
麗が俺の腕にしがみついてきた。麗の胸が腕に押し付けられる。
梨桜が俺から目を逸らした。
「じゃあな、龍太」
佳主馬が梨桜の腕を掴んで歩き出した。
嫉妬心が余計に膨れ上がった。