プレイボーイ×天然な幼なじみ


 私は佳主馬くんの左側に駆け込んだ。

「どこでもいいよ♫」

「じゃあさ、水族館か遊園地、どっちがいい?」

 佳主馬くんが右手の人差し指と中指を立てて言う。

「遊園地♫」

「言うと思った。じゃあ、行こうか」

 佳主馬くんはそう言って、私の右手を掴んだ。

「ひゃっ」

 玄関を出ると、大きな車が一台止まっていた。

 アニメで見る、大きなリムジンよりは小さいけど、リムジンに似ている。

「驚いた?言ってなかったけど、俺、極東商社の社長の息子なんだ」

 …えぇっ!?極東…って、世界的にも有名で、今注目の的になってる、あの会社!?

 私は驚いて、佳主馬くんを見上げた。佳主馬くんが、御曹司!?


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