ヤンキーくんに狙われて!?
重いゴミ袋を頑張って運んで、漸くゴミ捨て場に辿り着く。





…けれど、そこには既に『先客』がいて、



その『先客』を見た途端、私の顔からサーッと血の気が引いていくのを感じた。



なぜならその『先客』とは、



…今朝喧嘩騒ぎに巻き込まれていた、仁科 恭平だったからだ。




校舎の壁に背中を預け、気持ち良さそうに寝ている。




「なっ…。」



なんでこんなトコで寝てんのよっ!?



と叫びだしたいのをぐっと堪え、気づかれないように忍び足でゴミ捨て場に近づく。



…起きませんように……ていうか起きないでよ絶対に…!





…そんな願いも虚しく。




閉じられていた仁科の目が、無情にもパッチリと開かれた。
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