canson you and me ―私と貴方の歌―
FOR☆SONG
新家~私の新しい家ⅰ~
はあぁ・・・キツイな。体がダルイ。
『コホッコホッ・・・』
―――――ピンポーン
私がチャイムを鳴らすと、バタバタと中から足音が聞こえる。
「は~い。」
扉を開けると同時に私は頭を下げた。
『おはようございます。今日からお世話になる、青琉です。よろしくお願いします。』
「せい・・・るちゃん?」
『え・・・』
私が顔を上げると、そこに居たのは――――鳳聖水霧・・・
『な・・・んで?』
私は何故か動く事が出来なかった。
足が地面にくっ付いている様に離れなかった。
「青琉ちゃん・・・大丈夫?」
ハッ!!―――
『近付かないでっ!!』
「え・・・でも・・・どうしたの?」
『え・・・こ・・・ここは・・・柳蔭寺さんの家じゃ・・・』
「あぁ。そうだよ?蓮夜の家。」
『え・・・?』
―――――プルルルッ・・・プルルルッ・・・
「あ・・・ちょっと待ってて・・・」
鳳聖水霧は私を扉の前に置き去りにして、中に入って行った。
<鳳聖 水霧SIDE>
『あ・・・ちょっと待ってて・・・』
俺は青琉ちゃんを外で待たせて、鳴ってる電話を取った。
『もしもし・・・』
≪あら、水霧君?≫
『はい。もしかして、唯さんですか?』
≪ええ。久しぶりね。≫
『そうですね。あの、どうしたんですか?』
≪ああそうそう。そこに女の子来てない?≫
『え・・・?来てますけど・・・たくさん・・・。』
≪・・・ッチッ!・・・青琉ちゃんっていうのだけれど・・・。≫
『あぁ。来てますよ。』
≪あっ来てるっ!?・・・あんた達、手ぇ出してないでしょうねっ!?≫
『出してませんよ・・・。』
≪ならいいけど。中の女達は、帰して青琉ちゃんを中に入れてあげて。≫
『え・・・?でも・・・』
≪いいっ!?分かったっ!?――――プツッ≫
『・・・ッ・・・勝手に切られた・・・。』
俺は電話を切ると女に帰るように言った。
「「「「ええ~~~~」」」」
『ごめんね。また今度ね。』
俺は、俺の客にキスをして帰らせた。
皆も同じようにキスをして帰らせた。
「おいどういうつもりだよっ!!」
女達が帰った後、朱紫が上半身裸で俺に怒鳴って来る。
『いいから服着ろっ!!』
「ねぇ、どうしたの?」
「さっきの電話、誰の?」
藍斗と月光がニ階から降りて来た。
これまた上半身裸で・・・。
『はぁ・・・お前等も服を着ろっ!!』
「おい・・・まさかさっきの・・・電話・・・」
眉間に皺を寄せながら連夜も藍斗達の後ろから降りて来た。
連夜はカッターシャツを着ている。
前全開だが・・・。
『ああ。唯さんだ。連夜は前を閉めろッ!!』
「え?おばさん帰って来るのっ!?」
「もう帰って来てるけど!?」
玄関の方から聞き覚えのある声が聞こえた。
皆は一斉に玄関の方を向いた。
そこには赤いスーツを着た唯さんが居た。
唯さんの後ろには怯え気味の青琉ちゃん。
アチャ~~~・・・怒られる・・・。
<庵影 青琉SIDE>
鳳聖水霧が中に入ってから30分が過ぎようとしている。
暑い・・・。言っておくが、今は真夏だ。親からの傷を隠す為の長袖だし。
早くして欲しい・・・。
さっきもう一度調べてみたけど、貰った紙書いてある住所はやっぱりここだった。
――――ガチャッ
玄関のドアが開き、前から綺麗な女の人達がぞろぞろと出て来た。
「何この子・・・。」
「さぁ・・・?行きましょっ。」
私を睨みながら女達は帰って行った。
はぁ~・・・帰りたい・・・でも、何処に?
私には帰る場所なんて無い。
もう、8年も前に失ったんだ・・・。
泣きたいのに・・・涙が出ない・・・。
8年前に、大切なモノをたくさん失った。
涙もそのひとつ・・・笑顔だって・・・。
「はぁ・・・アッツッ!!!!」
ビクッ!!!
後ろの方から女の人の声が聞こえる。
おそるおそる後ろを振り向くと、
そこには赤いスーツを着た綺麗な女の人がいた。
女の人と目が合う。
女の人は笑いながら私に近付いて来て、私の両肩に両手を置いた。
「もしかして・・・青琉ちゃん!?
私はついつい見とれてしまっていた。
「青琉ちゃんよね?」
私はゆっくりと頷いた。
「やっぱり~~~!!大きくなったわね!!んもう、可愛くなっちゃって!!」
女の人は私を抱きしめて来る。
「あんのバカ共は、この暑い中女の子を一人、玄関で置き去りにして、最低ね。ホラ、中入りな。」
「え・・・あ、はい。」
流されてる・・・確実に流されてる!!
私は荷物を持って中に入った。
中からあいつ等の声が聞こえて来る。
無意識に足が止まった。
「大丈夫よ。アタシが付いてる。荷物はそこに置いといていいから。」
一瞬、お母さんが見えた気がした。
私は荷物を置いて、女の人に近付いて行った。
入って行くと、会話がよく聞こえ、あいつ等の顔がよく見えるようになった。
あげくの果て・・・半裸・・・が、3人。
階段から降りて来る、カッターシャツを全開にして着ている奴まで・・・。
「おい・・・もしかして・・・さっきの電話・・・。」
「ああ。唯さんだ。連夜は前を閉めろッ!!」
「え?おばさん帰って来るのっ!?」
「もう帰ってるけど!?」
女の人はすっごい怒ってる・・・。
私は、鳳聖水霧と目が合った為、女の人にしがみついた。
「あんた達、覚悟できてんでしょうねっ!?」
「「「「ぎゃああああああああああああ!!」」」」
《この後の事は皆様のご想像にお任せします。》
『コホッコホッ・・・』
―――――ピンポーン
私がチャイムを鳴らすと、バタバタと中から足音が聞こえる。
「は~い。」
扉を開けると同時に私は頭を下げた。
『おはようございます。今日からお世話になる、青琉です。よろしくお願いします。』
「せい・・・るちゃん?」
『え・・・』
私が顔を上げると、そこに居たのは――――鳳聖水霧・・・
『な・・・んで?』
私は何故か動く事が出来なかった。
足が地面にくっ付いている様に離れなかった。
「青琉ちゃん・・・大丈夫?」
ハッ!!―――
『近付かないでっ!!』
「え・・・でも・・・どうしたの?」
『え・・・こ・・・ここは・・・柳蔭寺さんの家じゃ・・・』
「あぁ。そうだよ?蓮夜の家。」
『え・・・?』
―――――プルルルッ・・・プルルルッ・・・
「あ・・・ちょっと待ってて・・・」
鳳聖水霧は私を扉の前に置き去りにして、中に入って行った。
<鳳聖 水霧SIDE>
『あ・・・ちょっと待ってて・・・』
俺は青琉ちゃんを外で待たせて、鳴ってる電話を取った。
『もしもし・・・』
≪あら、水霧君?≫
『はい。もしかして、唯さんですか?』
≪ええ。久しぶりね。≫
『そうですね。あの、どうしたんですか?』
≪ああそうそう。そこに女の子来てない?≫
『え・・・?来てますけど・・・たくさん・・・。』
≪・・・ッチッ!・・・青琉ちゃんっていうのだけれど・・・。≫
『あぁ。来てますよ。』
≪あっ来てるっ!?・・・あんた達、手ぇ出してないでしょうねっ!?≫
『出してませんよ・・・。』
≪ならいいけど。中の女達は、帰して青琉ちゃんを中に入れてあげて。≫
『え・・・?でも・・・』
≪いいっ!?分かったっ!?――――プツッ≫
『・・・ッ・・・勝手に切られた・・・。』
俺は電話を切ると女に帰るように言った。
「「「「ええ~~~~」」」」
『ごめんね。また今度ね。』
俺は、俺の客にキスをして帰らせた。
皆も同じようにキスをして帰らせた。
「おいどういうつもりだよっ!!」
女達が帰った後、朱紫が上半身裸で俺に怒鳴って来る。
『いいから服着ろっ!!』
「ねぇ、どうしたの?」
「さっきの電話、誰の?」
藍斗と月光がニ階から降りて来た。
これまた上半身裸で・・・。
『はぁ・・・お前等も服を着ろっ!!』
「おい・・・まさかさっきの・・・電話・・・」
眉間に皺を寄せながら連夜も藍斗達の後ろから降りて来た。
連夜はカッターシャツを着ている。
前全開だが・・・。
『ああ。唯さんだ。連夜は前を閉めろッ!!』
「え?おばさん帰って来るのっ!?」
「もう帰って来てるけど!?」
玄関の方から聞き覚えのある声が聞こえた。
皆は一斉に玄関の方を向いた。
そこには赤いスーツを着た唯さんが居た。
唯さんの後ろには怯え気味の青琉ちゃん。
アチャ~~~・・・怒られる・・・。
<庵影 青琉SIDE>
鳳聖水霧が中に入ってから30分が過ぎようとしている。
暑い・・・。言っておくが、今は真夏だ。親からの傷を隠す為の長袖だし。
早くして欲しい・・・。
さっきもう一度調べてみたけど、貰った紙書いてある住所はやっぱりここだった。
――――ガチャッ
玄関のドアが開き、前から綺麗な女の人達がぞろぞろと出て来た。
「何この子・・・。」
「さぁ・・・?行きましょっ。」
私を睨みながら女達は帰って行った。
はぁ~・・・帰りたい・・・でも、何処に?
私には帰る場所なんて無い。
もう、8年も前に失ったんだ・・・。
泣きたいのに・・・涙が出ない・・・。
8年前に、大切なモノをたくさん失った。
涙もそのひとつ・・・笑顔だって・・・。
「はぁ・・・アッツッ!!!!」
ビクッ!!!
後ろの方から女の人の声が聞こえる。
おそるおそる後ろを振り向くと、
そこには赤いスーツを着た綺麗な女の人がいた。
女の人と目が合う。
女の人は笑いながら私に近付いて来て、私の両肩に両手を置いた。
「もしかして・・・青琉ちゃん!?
私はついつい見とれてしまっていた。
「青琉ちゃんよね?」
私はゆっくりと頷いた。
「やっぱり~~~!!大きくなったわね!!んもう、可愛くなっちゃって!!」
女の人は私を抱きしめて来る。
「あんのバカ共は、この暑い中女の子を一人、玄関で置き去りにして、最低ね。ホラ、中入りな。」
「え・・・あ、はい。」
流されてる・・・確実に流されてる!!
私は荷物を持って中に入った。
中からあいつ等の声が聞こえて来る。
無意識に足が止まった。
「大丈夫よ。アタシが付いてる。荷物はそこに置いといていいから。」
一瞬、お母さんが見えた気がした。
私は荷物を置いて、女の人に近付いて行った。
入って行くと、会話がよく聞こえ、あいつ等の顔がよく見えるようになった。
あげくの果て・・・半裸・・・が、3人。
階段から降りて来る、カッターシャツを全開にして着ている奴まで・・・。
「おい・・・もしかして・・・さっきの電話・・・。」
「ああ。唯さんだ。連夜は前を閉めろッ!!」
「え?おばさん帰って来るのっ!?」
「もう帰ってるけど!?」
女の人はすっごい怒ってる・・・。
私は、鳳聖水霧と目が合った為、女の人にしがみついた。
「あんた達、覚悟できてんでしょうねっ!?」
「「「「ぎゃああああああああああああ!!」」」」
《この後の事は皆様のご想像にお任せします。》