俺たち陰陽師!!!!!
「なにが起きているんだよ!俺、何かしたのかよ!!」
『主よ、聞け』
「聞けるかよっ!!……悠太まで傷つけて……アンタ等のケンカに巻き込むなよ!!」
『ケンカではない』
「じゃあなんなんだよ!!」
『意見の対立だ』
「ケンカだろーが!!」
俺と心の中の声は言い争った。
「ケンカだ!!」
『違う』
「ケンカだ!!」
『違う』
この繰り返しだった。
さすがに俺も疲れ果てて、溜め息を吐いた。
「……取り敢えず…」
俺は悠太をかつぐ腕に力を入れた。
「…悠太を保健室に運ば――」
『仰せの通り』
「はっ!?」
俺の叫びとほぼ同時に俺と悠太は光に包まれた。
そして次に目を開けたらそこは薬の匂いがするある一室。
目的地の保健室だ。
急な出来事に俺は唖然とする。
「(夢じゃ、なかったのか……)」
学校に来るときと同じ。
変な夢を見てたのかもって、自分で考えていた。
「(まぁ…取り敢えず)」
「あら、セーちゃん。いつの間にいたの?」
「あ…はい」
優しげで女性らしい声が保健室に響いた。
柔らかい笑顔をした後突然保健室の先生は悲鳴を挙げた。
「えっ誰!?その子!!!ち、血が!!」
悠太を指してそう言った。