俺たち陰陽師!!!!!




高校に行く時間は、だいたい………7時50分くらいだ。
まだ1年生なのに遅く登校するのが俺のスタイル。
で、先生に怒られ、クラスのみんなに笑われるのが俺の日課。


ある意味、問題児(?)だ。
出された宿題は放棄。
授業中は睡眠。
休み時間はダチとバカ騒ぎ。
女の子には無闇に声をかけ、野郎(男子)共とはバカだと思うくらい騒ぎまくる。

とうとう昨日先生がウチに電話入れたらしく、ソレを聞いた母さんと父さんに俺は怒られた。

『全く、セーちゃんはー』

『もっと落ち着きなさい、お前は良い子なんだから』

怒られている……はずなのに、つい照れ臭くなるんだ。
耳の後ろがかゆくなったり。
つり上がる口角を必死に堪えたり。
そう、なってしまう。

兄貴にも。

『やるなー、これでこそ俺の弟だ』

そう言われ頭をぐしゃぐしゃに撫でられたんだ。
もうとっくに成人してる兄貴、夜月晃汰(ヤヅキコウタ)は只今23歳だ。
成績優秀でかっこよくて、俺の自慢の兄貴。
彼女もいて結婚前提の付き合いだってしている。

「(俺も兄貴みたいにかっこいい大人になりたいなー…)」

そう思っている内に、意識は夢の中へと堕ちていった。



< 4 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop