俺たち陰陽師!!!!!
着馴れないこのブレザーの制服。
素材が黒いのは学ランと同じだった。
だけどこのネクタイとやらが俺の強敵。
「~~~っ」
「セーちゃん…」
涼子は立ち止まり、俺のネクタイを呆れながら結んでいく。
「はい、できた」
「あ…ありがと…」
涼子は大人の女性らしく、黒いスーツを着ていた。
体のラインが見えて、俺をいっそうドキドキさせる。
「はぁ(あー、やばいやばい)」
『うむ(エロいな)』
「はぁあ!??」
「うるさいぞ、刹那」
悠太は俺の隣を通り過ぎた。
俺はそれ追うように悠太の制服を見る。
悠太は中に、俺と同じ制服を着ている。
だけどその上に黒いコートを着て、小さなバッチを付けていた。
なんつーか。
刑事っつーか。
偉いっつーか……。
「なんだよ」
「あっ、いや……偉そうだなーって」
「ああ………………羨ましいだろ?」
「べっ、別に羨ましくなんかっ…!!」
「着きましたよー★」
ジャスの声に俺たちは視線を変え、ジャスの元に走っていく。
「「…………は?」」
「ようこそ我が校、セントラル学園へようこそ。夜月刹那サマ、柳田涼子サマ、湖出悠太サマ」
まるでお城のようだった。