俺たち陰陽師!!!!!
守りたいもの。
誉めてもらった。
死んだ。
芽衣。
それは零の大切なモノだと、感じさせる。
「…芽衣って?」
「……妹だ。…8つ離れた…」
零は右手で額を押さえた。
「…半年前、オレたちは普通の生活を送っていた……けど、変な奴に芽衣は…殺されたんだ……」
「……」
「その場にいたオレは……何もできなかった…。……しかも警察は芽衣の死を“事故死”と見たんだ。……その場にいた、オレの意見も聞かずにっ…!!」
俺はただ、過去を話す零を見つめることしかできなかった。
「……父様も母様も爺やもメイドも……皆、芽衣の死を悲しんでいたのに……誰も目撃者のオレの目撃状況に聞く耳も持たなかったんだ…………だからっ…後になって思ったんだ…オレがあの時、芽衣を守っていればって……。そうすれば皆も悲しむこともなかったし、オレの目撃状況だって聞いてくれたかもしれないって………」
「…」
「……調べたんだ。芽衣を殺した変な奴の事を。そしたら……“妖魔”だってわかったんだ……。だから決めたんだ。妖魔を倒せる存在、狩魔師になりたいって……」
俺は溜め息をついて口を開いた。
「お前、シスコンなんだな」
空気が凍った。