俺たち陰陽師!!!!!
「………は…?」
「いや、だから、シスコンだなって」
俺は机に座り、手をポケットに入れた。
「……ざっけんなっ!!!」
ガタンッ
零は勢いよく机から降りて俺の胸ぐらを掴んだ。
零は俺を睨み付けた。
「何もしらねぇクセに、知ったような口聞くんじゃねぇっ!!!」
「は?今聞いたっつーの」
「だからっ……!!!」
「…いつまでも過去に囚われてんじゃねぇよ」
俺は下から零を睨んだ。
「っ!?」
「誰だって苦しい過去くらい、あんだよ」
“「セーちゃん」”
“「刹那」”
俺は歯を食い縛った。
思わず、大きな声を出してしまう。
「……甘ったれんなよ…!!前に進まなきゃ……意味ねぇだろっ!!」
「甘ったれてなんかっ――」
「芽衣ちゃんは今のお前の姿を願ってると思うか!?」
「っ……」
零は胸ぐらを掴む手を緩めた。
「それはっ……」
掠れた声で嘆く。
俺は俯いた零の頭に手を添え、優しく撫でた。
「……辛い過去なんて、乗り越えちまおうよ。忘れなくていい。その辛さも糧にすればいいんだ…」
「……芽衣っ…」
床にポタリと落ちた零の滴から光が溢れた。
「「!?」」