俺たち陰陽師!!!!!
光の中から和服を着て、木製の杖を付いたヨボヨボのお祖父さんが出てきた。
「だっ、誰だ、おっさん…!!」
「誰だとはなんじゃ、ワシは四方神の1人、玄武(ゲンブ)じゃ」
零の問いに答える玄武。
ガラガラすぎて聞き取りづらい。
「お主か?ワシを呼び出したのは?」
そう言って玄武は杖で零を指した。
そんな零はあたふたとしている。
するとどこからかブレイクが俺の肩に降ってきた。
『そうだ、こいつがお前を呼び出したんだ』
「おぉっ、ブレイクではないか、久しいなぁ…」
『うむ』
どうやらブレイクと玄武は知り合いらしい。
くしゃくしゃの笑顔を作った玄武は零に向き返った。
「お主、名は何と申す」
「……玄松、零」
「……零よ、ワシはお主の剣になることを誓おうぞ…!!」
すると零左耳につけてあるピアスが光始めた。
「っ!?」
零は目を瞑る。
“「お兄ちゃん」”
ふと頭に過る過去。
声と共に見えた可愛らしい笑顔。
零はその言葉にもう一粒、涙を流した。
「(……芽衣…)」
光が途絶えた時、ピアスには稲妻のような形が垂れ下がり、なにやら文様が書かれていた。
「あっ、それは……」
『刹那と同じ文様だ。契約の印と言うものだ』
俺のペンダントと同じ文様が印されていた。