俺たち陰陽師!!!!!



すると玄武は床に突っ伏した。

「げっ、玄武…?」

「のおぉぉぉぉ!!!」

床に向かって叫ぶ玄武。
驚きのあまり、俺たちは口をあんぐり開けた。

「なななななんと切ない過去なのでしょうっ…!!!零さまぁぁ……!!!」

「……………………は?」

『契約したら肉体と共にあるということになる、だから過去も明かされてしまうということだ』

「零しゃま………」

「ヒッ!!!」

まるでオカマに変異したような玄武は零の足に巻き付いた。
当然のように零は顔を青ざめさせた。

「危険と察したとき、いつでもお呼びくださいましぇ。……あと、ワタシの力も好きにお使いくださいね……★」

「うわっ!!キメーよこのおっさん!!語尾にちゃっかり星マーク着けちゃってるしっ!!!」

ギャーギャー騒ぐ零達を見守る俺とブレイク。
ブレイクは眠たそうにあくびを着いていた。

「なあ、ブレイク」

『なんだ、刹那』

「俺もさ、過去を乗り越えなきゃ、いけないんだよな」

『そうだな、けど…』

「ん?」

ブレイクは騒ぐ零と玄武を見ながら目を細めた。





< 92 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop