俺たち陰陽師!!!!!
『乗り越えるだけでなく、新しい何かを見つけなければならないのだ』
「何かって?」
『そんなもの知らん。だが、それは刹那自身がこの先見つけていく大事なものだ』
「ふーん…」
『この先、何が刹那の身に何がどう降りかかるなど、誰も知るよしはないのだ』
ブレイクは俺の頬に自分の頬をすり付けた。
『だが我が刹那と共に在るのは変わらないぞ!』
「……うん。ありがと、ブレイク…」
すると玄武は眩しい光を放った。
「寂しくなったら呼んでくだしゃい♪零しゃまぁ~…」
「気持ち悪りぃんだよっ!」
『またな、玄武』
「……またの機会まで、ブレイク…――――」
プチンッ
玄武は消えていった。
「はぁ、疲れたぜ……」
零は椅子に腰をおろした。
俺は零のひとつ前の席に座った。
『零』
「あ?」
『もうわかっているのだな、後戻りはできないと』
「……あぁ、それが正しいのなら、な」
零は俺の方に視線を移した。
「このバカが言うように、前に進まなきゃ行けねぇみてーだしな!」
「……お前…」
零は俺に見せた事がない、無邪気な笑顔で言った。
「これからよろしく頼むぜ、刹那」
俺に向かって向けられた零の手を取り、俺は威勢よく笑顔で答えた。
「こちらこそ!零っ!!」
母さん。
父さん。
俺、頑張れる気がする。