俺たち陰陽師!!!!!




コトンコトン……



揺れる車内。
俺とブレイク、零とガングロ(リュカ)で向かい合って座っている。
今見えている景色は古びた窓の曇りで霞んでいるが、木ばかりで詰まらない。

「つーか、今の時代、馬車とかねーだろっ!!」

零は車内で叫んだ。
確かに俺たちが乗っているのは馬車。
古い木の構造。

「(……ただ単にボロいだけだけど…)」

俺は溜め息混じりに思った。

「これ以外に手段はなかったんかよ?ガングロ」

「ガングロではない、条ヶ崎リュカだ」

「俺も同感、こんな古くさいの嫌だよーガングロー」

「ガングロではない!!条ヶ崎リュ――」

「「ガングロ」」

リュカは白骨化した。

「つかさー…」

俺はポツリと言う。

「任務内容は何な訳?」

『任務?あぁ…』

揺れ動く馬車の中、リュカの代わりにブレイクが話す。
そう、任務。
俺たちは任務と言われ、この馬車に乗って来たのだ。




それは昨日のこと。



―――…





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