俺たち陰陽師!!!!!
「ちょっ……、どーゆーことだよ!!??」
零がブレイクに問う。
「言ったであろう、内容は着いてからのお楽しみだと」
「はぁ!?ここが任務を任された現場かよ!?」
「…任務…?…現場…?」
ブレイクと零のやりとりにタキシードの男は聞き返した。
「だって………今日は任務の為に…オレたちは、ここに…」
「ああ」
男は笑顔で言った。
「きっと明日の舞踏会のことでしょう、ならば宿泊のお部屋をご用意致します、こちらへ」
そう言って男は歩いていった。
「舞踏会…?」
「聞いてねぇぞ…?」
『うむ、要するに、今回の任務は“楽しむ”が目的。明日の舞踏会が任務ってことだ』
「「つまり…」」
『宴だ!!』
「やったーーー★」
「っしゃーーー!!!」
俺たちはランラン気分で男を追いかけた。
ブレイクは負けないように、俺の肩から下りて、走って行ってしまった。
「(ったく、大魔王さまなくせして子供っぽいんだから)」
俺は立ち止まり、屋敷を見上げた。
「(なんか、すごいなー)」
自然と顔が綻んだ。
と、その時。
「おりゃっ!」
ガシャン
「よいしょっ!」
バシッ
「とりゃー!!」
スパーン
「うわっ」
「時雨、弱いなー★」
遠く離れた敷地内の庭から見える人影。
楽しそうに竹刀を片手に持ち、何かをしている。
「(誰だろう…?)」
俺が思っていると俺に背を向けている人の顔がチラッと見えた。