毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
初めて会ったばかりなのに、名前で呼ぶあたりほんと、手が早い。
ここに来たの、間違いだったかな・・・。

「いつから付き合ってんの?」
「お、お付き合いはしておりません・・・。」

ですよね。

その場のノリで返事が出来るほど、器用じゃないって分かってるけど、ハッキリそう言われると・・・少し、悲しいモンがある。

松岡は内心ガッカリしている俺を見て、鼻で笑いやがった。

「そうなんだ。じゃあ、俺が狙ってもいいわけだ。」
「まっつん、早く飯!」

これ以上の松岡トークは、大塚さんには耐えられないだろう。
俺はさっさと作れと言わんばかりに、ニヤニヤしている松岡を追い払った。

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