毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
今時俺とデートしたぐらいでイジメなんて無いと思うんだが・・・彼女が気になるなら、仕方が無い。

もっと堂々と社内で話したいんだけどな。

「いえ。俺も楽しかったし・・・。」

北村が見ていたり、周りがいるから照れ臭くて、ついぶっきらぼうになってしまう。
そんな小さい俺に微笑みかけながら、瑞希さんは差しだした社員カードを受け取った。


「今日は、水ようかんなんですね。」


デザートを買う事自体が珍しいので、その事を言っているのだろう。

わざと人が引く時間を狙って来ているので、俺の後ろにレジ待ちの人はいない。
それに、きっと購買のおばちゃん達も気を使ってくれてる。

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