毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
だって、売店の中に人が居ないのに、俺と瑞希さんが話している時は必ず、隣のレジが開いてるから。

・・・何より。
こっち向いてニヤニヤしてるんだよな・・・。

瑞希さんは気付いてないみたいだが。

「ああ、甘いもの、結構好きなんだ。」
「私も好きです。」


甘いものをだよな!


俺の事じゃ無くてな!!


分かっていても、脳内でエンドレスリピートしたくなる。

「水ようかん、夏の味覚ですよね。」

瑞希さんの話し方は、相変わらず丁寧だったけど、俺は緊張しながらも努めて普通に喋るようにした。

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