毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
あるのか?じゃなくて、あるんだな。
だから瑞希さんは、水ようかんをうっとりしながら見てたんだ。
正確には水ようかんじゃなくて、水ようかんに巻かれた葉っぱを。

「今年もってことは、前にも?」

俺、成長した!
だって、彼女の毒草話に食いつけるようになったんだ!!



「ええ。季節感を出す為に、アジサイの葉を料理のつまものとして出したものを食べて・・・。」



うっとりとした表情から、悲しそうな微笑みに変わる。
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