毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
「昼はごめん。倫子とは、ずっと前に別れたんだけど・・・。」
足を止めて、向かい合う。
瑞希さんは俺を見上げて、言葉を選びながら話す俺を、待っていてくれた。
「なんか、ヨリ戻したいみたいで。」
あーーーー!!
何言ってんだ俺!!!
こんな事が言いたいんじゃないんだ。
『あいつとは何でもない。君が好きだ』
って、ただシンプルに言えば良かったのに、これじゃ言い訳にしかなってない。
・・・アホすぎる・・・。
瑞希さんは、真剣な顔をして、俺をただ見つめた。