毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
おばちゃんの所まで素直に行けば、困ったような顔で迎えられた。

「こんちは。」
「こんにちはじゃないわよ。」

ぽっちゃりなおばちゃんは、よく瑞希さんの横に居たから、話したこともある。
50代ぐらいだろう。
たぶんでしか言えないのは、年齢を聞いたら確実に張り倒されそうだからだ。

おばちゃんは人のよさそうな顔を困らせて、俺を真っ直ぐ見据えた。


「瑞希ちゃんと、何かあったの?」


ずいぶんストレートに聞いてくるが、その分わかりやすくていい。
回りくどいのは苦手だ。
「あー・・・あの、ちょっと元カノの妨害に遭いまして。」
頭の後ろをかきながら言えば、ああ、あの時の若いコねと、納得してもらえた。


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