毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
「瑞希さん、今日は・・・」
「ああ。今日は有給でね。月に一回はお休み。」

タイミング悪すぎるな、俺。
せっかくここまで来たのに。

「そっすか。残念だな。」

ぼそっと呟けば、おばちゃんは嬉しそうに俺の肩をばしばし叩いた。
地味に痛いな、それ。


「伊東君も参加してみたら?瑞希ちゃんの里山ガイド。」


「は?!」

里山ガイド?

初めて聞くぞ。

「知らんかった?毎月平日1回、日曜日2回。瑞希ちゃんはこのあたりの山の中でボランティアガイドしてるよ。」

知らなかった。
確かに前ドライブデートに誘った時、今週は日曜日に予定があるので、土曜日な
ら大丈夫だと言われて。

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