毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
そんなにすごいのか。
瑞希さんに会いたいだけじゃなくて、純粋に面白そうだな。

「おい、お前弁当は?」
「あらやだ。ごめんねぇ、ホクソン君。」
「キタムラです!」

あははと笑うおばちゃん。
俺がいつもホクソンと呼ぶから、わざとそっちで呼んだんだろう。
だって、名札にはローマ字で読みが打ってあるんだから。

俺は急いで弁当を選んで、レジで会計をした。
瑞希さんには会えなかったが、おばちゃんの情報に感謝だ。

残り少なくなった昼休憩。

北村と急いで弁当を平らげ、仕事に戻る。
帰ったら、里山ガイドの事を調べてみよう。
そんで、参加してみようじゃないか。
そんなとこまで、倫子が追ってくるとは思えないしな。

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