毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
山のふもとの公園に、朝の8時30分に集合。

この時間はまだ過ごしやすくていいが、すでに蝉が鳴いている。
山だからな。

ものすっごいうるさいのは、大目に見よう。

集合場所に時間より早く着いた俺は、スタンバイしていた瑞希さんに迷わず近付いた。


「おはよう。」


目深にかぶっていた帽子を取れば、驚いたような君の顔。

「伊東さん!どうしてここに・・・え?も、もしかしてこの伊東聡介君って・・・」
「俺。」

年齢を書く所に、ちゃんと記載したはずだが。
そこんとこたぶん見て無かったんだろうな。


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