毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
大工場の中、会おうと思わなければ、なかなか会えるもんじゃないからな・・・。
だが、ここはきっぱり言わなければ。


「だから、あれは彼女じゃないって。あいつが俺につきまとってるだけ。」


言った。
言ったぞ。

「でも、一昨日も彼女さんのお友達が売店に来て・・・」

そこまで言って、瑞希さんは口を押さえる。
一昨日、誰が来たんだ?

倫子の友達なんて、俺は・・・
思い当たる節があった。

もしかして、伊東一派のヤツじゃないのか?
なんだ、この御陵衛士みたいな集団は。

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