毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
「瑞希さん、このきのこは?」
「イロガワリです。色は悪いですが、美味しいですよ。」
「じゃあ、この花は?」
「ツユクサです。アクが少ないので、サラダでも食べられます。生で食べれば、
薬効もあります。」
「これは?」
「ムラサキカスリタケです。カブトムシみたいな臭いがしますよ。」
頑張って見つけては、すぐに聞く。
だから指定時間のほとんどを、俺は瑞希さんと過ごせた。
熱心だと思われただろうか。
それとも、無知な奴だと思われただろうか。
小学生が多いので、気にしても仕方が無い。