毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
そんなことを思いながらも、きちんと話は聞いた。

面白いんだ。

分かりやすく説明してくれるし、きのこなら瑞希さんよりもやっぱ詳しい。
さすがきのこ博士と呼ばれるだけあるな。
若いのに、すげぇよ。

「どうです?見つかりましたか??」
「いえ、まだっすね。」

聞かれて、力無く答える。
タオルで汗を拭きながら、俺はまだ探していた。

幸せを呼ぶきのことかいうんだったら、なおさら瑞希さんに渡したい。
毒草じゃないが、喜んでくれるだろうか。


そんなことを考えながら、必死で探してる。
バカバカしいと思われたって、俺の正直な気持ちなんだからしょうがない。



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