毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
全ての疑問は解消されたのに、申し訳ない気分になる。

「似て、ますか・・・やっぱり。」
「君が10歳年を取ったら、あんな風になるのかと思ってる。」
「・・・よく母にも、クローンのようだと言われます・・・。」

苦笑しながら、瑞希さんはようやく俺の方を向いてくれた。



「あの顔で、父は今年、50歳になります。」




「マジで?!」




そう、だよな・・・だって、お父さんだもんな。
当たり前だよな。

俺の両親だって、50歳なんてとっくに越えてるし。


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