毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
鼓動は早くなるばかりで、彼女から目をそらしたいのに、そらせない。


「えっと・・・なんて表現したらいいのか・・・あんな父なので、ドン引きって、言うんですか?されたら、嫌だな、と・・・。」


それだけ聞いたら、もう充分だった。
俺は深呼吸をして、鼓動を整える。
真っ直ぐに見詰めてから、軍手をとった。


「それぐらいで、しないよ。」

「ありがとうございます。」


瑞希さんは、頬を染めて笑った。

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