毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
君の不安を取り除きたい。
その一心で、俺はこの先の言葉を、君に伝えよう。
「・・・俺。」
父親うんぬんよりも。
もっと、大切な事がある。
蝉が、ぴたりと鳴くのを止めた。
熱い風が、木々の間を通り抜ける。
今しか、無い。
「瑞希さんが、好きだから。」
蝉がまたすぐ、鳴きはじめた。
熱い風は、止まった。
瑞希さんの笑顔は、無い。
目を見開いて、俺の事をじっと見つめて。
言葉も無く、ただ見つめ合う。
その一心で、俺はこの先の言葉を、君に伝えよう。
「・・・俺。」
父親うんぬんよりも。
もっと、大切な事がある。
蝉が、ぴたりと鳴くのを止めた。
熱い風が、木々の間を通り抜ける。
今しか、無い。
「瑞希さんが、好きだから。」
蝉がまたすぐ、鳴きはじめた。
熱い風は、止まった。
瑞希さんの笑顔は、無い。
目を見開いて、俺の事をじっと見つめて。
言葉も無く、ただ見つめ合う。