毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
少しでも俺の本気が伝わると良い。

この顔のせいで、いつだって遊び人とか思われてきた。
実際に遊んだ時期もあったが、今はそうじゃない。


君が、好きなんだ。
本当に、自分でも驚くぐらいに。



「君が植物の話をしてくれる時の、あの嬉しそうな笑顔が・・・、」



下手な言葉でも、伝わると信じてる。




「俺はホントに好きなんだ。」




初めて会ったあの日に差し木にしたポトスは、小さなビンいっぱいに、根を出した。
俺の気持ちも、完全に根付いたんだ。
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