毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
レンゲツツジの前でした会話。
ソテツも、スイートピーも、スズランも。
その他のいろんな毒草の話をしている時の君の笑顔を、もっと見せて欲しい。



「・・・い、とう・・・さん・・・。」



ぐっと胸の前で拳を握って、赤くなった顔を隠す事もせずに、瑞希さんは目じりを下げた。






「俺と、付き合ってほしい。」





ようやく言えた、気持ち。

一言でいいから、“はい”って、言ってくれ。

弱いところは見せたくないから、極力不安な顔は隠しておく。


< 215 / 437 >

この作品をシェア

pagetop