毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
ふわりと香る、爽やかな匂い。
香水なのか、シャンプーなのか分からないが、結構好きだな・・・この香り。

「じゃあ、出発するよ。」
「よろしくお願いします。」

シートベルトを締めた音を確認して、俺は車を走らせた。

結局、まだ何処に行くか決めて無い。
調べてるうちにだんだん分からなくなってきたから、めぼしい店をピックアップして、直接瑞希さんに聞いてみようと思ったからだ。
それに、まだ夕飯には早い時間だし、ドライブもありだろう。

「どっか、行きたいとこある?」

あったら、そこに行こう。
彼女の事を、もっと知りたいから。

「そう・・・ですね・・・。行きたいところ・・・。」

運転中で顔がちゃんと見れないが、少し悩んでるみたいだ。

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