毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
こみ上げてきそうになる笑いをこらえて、俺は瑞希さんの言葉を待つ。

ごめん。

ほんとは分かってるんだ。
でも、早く聞きたい。




「す、好きですって、お伝えしました!」




「うん。」

恥ずかしそうにギュッと眼を瞑る君を、俺は思わず抱きしめた。
外だが人気の無い場所だから、誰かに見られる心配なんて無い。



「ありがとう。」



俺の不安を取り除いてくれて。

俺の意地悪に付き合ってくれて。

俺を、好きだと言ってくれて。


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