毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー

無言のまま、俺達はメニューに目を通して、店員に注文する。
その注文する声が、なんか久し振りに聞く声の様な気がした。

緊張で渇く口。

俺はテーブルの上の、水の入ったグラスを手にとって、半分ぐらいまで飲み干す。

初めての、彼氏になるんだよな・・・俺。

なのに初日に抱きしめてキスして、しかも家にまで呼ぼうとしてて。


最低なぐらい手が早過ぎる!!


何も話せなくなって当然だ。
だって、俺が初めての彼氏ってことは、もしかして・・・ファーストキスだったり・・・。


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