毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
俺はアホだ。
天下一のアホだ。
誰の認定もいらない。
よりによって、何でこんな事いきなり言ってんだーーーー!!!
・・・アホ過ぎてもう、泣きたい気分になってきた。
「えっと・・・ホクソンさんとかに、ですか?」
いちいち真面目に返す君が、素敵過ぎる。
「ああ。あと、売店のおばちゃんとか。」
心配してくれていたから、おばちゃんにも報告しておきたい。
無事、お付き合い開始しましたよ、と。
俺の手が早過ぎて、いきなり危機だけどな!
「・・・秘密、とか・・・ダメでしょうか・・・?」
「へ?」
てっきり恥ずかしそうに「いいですよ」って言ってもらえると思っていた、天下一のアホな俺は、間抜けな声を出してしまった。