毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
他にも同期入社はいたけど、なんでか北村が一番ウマが合う。

「ホクソンにはわかんねー魅力があるんだよ。」

北村は、何故かずっとホクソンだ。
肌の色が黒くて、顔も濃いから。
グレイシー柔術でも使ってそうだよなって、誰かが言い出したせいで、ホクソン。
しかも、キタムラよりも、呼びやすい。

「んじゃ、その魅力とやらを教えてもらいに、俺も売店行くわ。」

にやり、と笑って、北村は俺の前を歩き出した。
どうやら一緒に昼食をとってくれるらしい。

俺は北村を追いかけて、売店へと歩き出した。
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