毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー




「アサガオの種は、毒がありますが。」





空気が、凍りつく。



「きゃああああ!!」



悲鳴を上げながら、慌ててアサガオの種を放り出し、倫子の友達は瑞希から遠ざかる。


「賢明なご判断です。」


本当に食べなかった事に、少し安心したんだろう。
瑞希は放り出されたアサガオの種をかがんで拾い、抱えた鉢に戻す。


「な、何が賢明なご判断です、よ!」


「もうちょっとで死ぬとこだったじゃない!人殺し!!訴えるわよ!!!」


キャンキャンわめく倫子と、その友達。

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