毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
俺はこれ以上いてもたってもいられなくなって、瑞希のもとに足を進める。


嬉しかった。


こんな状況なのに、俺の事を想ってくれている、その気持ちが。

・・・一回、ポイントずれたがな。




「瑞希!」



一斉に、視線が集まる。

こんな恐ろしい中、彼女は一人で対峙していたのかと思うと、その強さに驚く。


「伊東さん・・・」

「そ、聡介!」


泣きそうな、瑞希。
慌てる倫子達。

俺は迷わず瑞希の前に行って、その視線を遮るように、倫子と向かい合った。

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