毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー

「何、してんだよ。」

「べ・・・別に、しゃべってただけ・・・」

「あっそ。ま、俺全部見てたけどな。」

「な・・・!何それ。ストーカーじゃん。」


強がる倫子を睨みつける。
これ以上、言葉を続けさせたくなかった。


「ストーカー?それはお前らだろ。俺のプライベートまで土足で踏み込んできやがって。」

「だ、だって聡介が悪いんだよ。聡介が・・・」


倫子も泣きそうだ。
勝手に泣けばいい。
俺の何が悪いのか。


「俺が、なんだよ。」

「そーすけが、あたしに冷たくするから・・・!」


泣きだした。

子供のように泣きだした倫子を、あいつの友達が慰めようと集まって来る。

「ちょっと、伊東君!ヒドイよ、倫子ホントに伊東君の事、好きなだけなのに!」

その中の勇気ある一人が、俺に意見をした。

< 274 / 437 >

この作品をシェア

pagetop