毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
レジ袋に俺の買った商品を入れ終わると、大塚さんはスイートピーを愛おしそうに見つめた。
俺もそんな目で見つめられたい。
・・・変態か。


「あ、食べてはいけませんよ?」


ふふふ。と笑って、大塚さんは冗談を言う。
いくら腹が減ってたって、花は食わないぞ・・・。
彼女の冗談は、実はあんまり面白くない。

「食べませんから、安心して下さい。」
苦笑しながら言えば、大塚さんは安心したように笑ってから、うっとりとスイートピーを撫でた。
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