毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
昼間の様な、刺々しさは感じられなくて、いつもの瑞希で安心する。


「昼、ごめんな。なんか・・・俺のせいで、絡まれて。」


俺が君を好きにならなかったら、こんなことは起こらなかった。

そう思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

『大丈夫、です。私の問題ですから・・・。でも、助けていただいて、嬉しかったです。ありがとうございました。』

ありがとう、か。

それを言うのは、俺の方なのに。


「・・・あの、さ。」

『はい?』

「会いたい。」


俺の素直な気持ちに、瑞希は返事を直ぐに返さなかった。
彼女の声を聞いていると、無性に会いたくなる。
だから電話なんて、ほとんどしたことが無い。

こんな遅い時間に会えるなんて思ってないが、それでも言わずにはいられなかった。


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