毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
倫子の事はよくわからないが、瑞希を守りたい。
俺が蒔いた種だから、俺が刈り取らないと。
「少し、外に出てもいいですか?」
瑞希は何か見つけたように、目を輝かせて俺に尋ねた。
こんな暗い中、一人では行かせられない。
「俺も、行く。」
返事を聞くよりも早く、俺はドアを開けた。
少し遅れて、瑞希も車を降りて、俺を振り返りながら歩き出す。
何処へ行くつもりなのかと数歩後ろをついていけば、花壇の前でしゃがみこんだ。