毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
なんて観葉植物だっけか?
良く見るヤツだ。
葉っぱだけで、黄色いラインがところどころ入ってる、水だけでも大丈夫なヤツ。

そいつの葉っぱを持ちあげてみたり、どこをどう切ろうかと唸っている俺。
そうしているうちにも、就業時間が流れて行った。

・・・仕事、戻りてぇな・・・

観葉植物の世話なんかより、溜まってる仕事を片付けたい。
適当に切って持って帰るかと、ハサミを入れようとしたその時だった。



「手袋、良かったら使ってください。」



突然後ろから声をかけられて、同時に使い捨てであろうビニールの手袋を差しだされる。
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