毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
今日も定時の時間に、食堂で残業食を食べて、俺はデスクに戻る。

忙しいのは皆同じ。

俺のいるグループで、定時上がりはいないみたいだ。



「伊東、お前毎日残業してて、彼女なんもいわねぇか?」

彼女が居るなんて言った事無い気もするが、多分適当に言ってるな、この先輩。
いっつも適当で、こっちの言った事忘れるんだ。

「言わないっすよ。理解してくれてるんで。」

何も言われないのは、それはそれで少しさびしいが。
比べるのは好きじゃないが、倫子みたいに毎日文句言われるよりは、はるかに良い。



「デキた彼女だな。購買のあの子。」



「は?!」



え?

何で知ってるんだ?!


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